みちくさ環総研 第1話
「赤べこ」という郷土玩具を知ってますか?
福島県の郷土玩具で、赤い牛の頭部をチョンとつつくと「うんうん」と頷くような動きがかわいい人形です。「うんうん」と頷く「赤べこ」はポジティブな情熱を表しているのかもしれません。
先日福島県の出張でお土産に「赤べこ」を買ってきました。4月に伺ったので満開の桜が咲いており、山が柔らかい黄緑色に覆われたのどかな風景が広がっていました。避難指定が解除されたとはいえ住民が戻っていない区域もありますが、意外ときれいになっています。人が住まない家は荒れるとよく言いますが、地域の住民の方が小まめに戻って手入れをしているようです。その生活感はないものの美観を保っている風景に、地域の方の土地を愛する気持ちを強く感じました。地域の復興には長い年月を必要とするのでしょうが、地域の方の前向きな努力が実を結ぶことを願ってやみません。
赤べこは イヤイヤせずに うなずいて (心の川柳)