環境デューデリジェンス事業Environmental Due Diligence
「地域社会の発展と調和の取れた環境の創造」を目指す、環境調査・計量証明・計画策定・普及啓発活動等を手掛ける株式会社環境総合研究所は、この度、M&Aや不動産取引時の健全性評価・価値算定、企価値向上に貢献する『環境デューデリジェンス事業』を開始しました。

『環境デューデリジェンス事業』 概要
環境デューデリジェンス(環境DD)とは、 M&Aや不動産取引の際など、投資対象のリスク、特に環境面でのリスク把握のための行われる一連の調査のことです。M&Aを例に挙げると、売り手企業が不動産(土地・建物等)を保有する場合に、土地であれば土壌汚染、建物であればアスベスト調査、そのほか大気汚染、水質汚染などの環境への負の影響の有無や、負の影響の停止や是正・防止に係るコストなど、保有不動産を含む企業全体の価値へのインパクトを事前に調査・推し量るプロセスになります。 当社がこれまで培ってきた環境調査の知見と、コンプライアンス・インテリジェンス調査の手法を組み合わせて、この度、環境DD事業を開始し、広範な環境リスクの洗い出し・環境調査(1次データ取得)・データ解析・インパクト評価・対応策検討支援までのトータルコンサルティングをご提供いたします。 M&A/業務提携/大型取引時の健全性調査・価値算定、不動産取引時の価値算定の適切評価、バリューチェーン健全性評価など各種ビジネスシーンでご活用いただけます。
背景:ESG時代の環境リスクの多様化・複雑化
近年、ESG(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance))への配慮という大きな潮流を背景に、事業を取り巻く環境リスクは多様化・複雑化しております。「大気」「土壌」「水」「騒音」「振動」「悪臭」の典型6公害のリスクはもちろん、「作業環境」や「有害物質・廃棄物」など法律改正や規制対象の拡大により対応が求められるリスク、「生物多様性」など社会意識の変化によって新たに対応が求められるリスクもあります。これらのリスク項目への適切な対応には、紋切り型のDDではなく、環境調査プロフェッショナルの知識と経験に基づく環境デューデリジェンスが不可欠です。
環境デューデリジェンスの必要性; 環境リスク顕在化のインパクト
環境リスクはひとたび顕在化すると、他の事業リスクと比較しても、企業価値を大きく棄損し、その是正には大きなコストが生じる傾向にあります。環境リスクの顕在化により、法令違反状態の迅速な是正が求められるだけでなく、損害賠償請求を受ける可能性もあります。また、保有する不動産等の価値が低下し、ひいては企業価値の棄損につながります。さらに、投資家や銀行などからのレピュテーションも低下し、あまりにも大きいインパクトは事業継続自体を困難にすることさえあります。


企業としては「相当な注意」をもって企業責任したことを担保するために、潜在する環境リスクに対して、リスクの特定や特定リスクの影響度の評価、回避、軽減プロセスを含む一連の行動体系を準備する必要があります。 当社の環境DDでは、これまでの環境調査の経験に基づいて、広範な潜在的環境リスクを網羅的に把握し、環境1次データに基づく確固たるエビデンスの提供と、それを活用した環境リスクの評価と対応策検討のご支援をさせていただきます。